耳鳴とめまいは、内耳と脳の両者の関与が考えられています。しかし両方に作用する治療はありませんでした。当院で行っている電気治療は、1980年代後半からの、当時の北海道大学応用電気研究所との共同研究の成果です。電気治療により右図(After)サーモグラフィーに示す様に体全体の血流を改善します。当然、内耳と脳の血流が増し、脳血流が改善し、加えて集中力が増した患者様では、初回治療中から耳鳴・めまいが軽くなります。こうした患者様は、この治療法が最も適しております。長年の治療経験から、よくなる患者様とそうでない患者様とは、初期の段階で分かります。頭がクリアにならないと改善しませんので、睡眠の質の悪い方、リラックスの上手くない方が治療に難儀します。ただ、一週間に一度の治療に慣れていただき、体質に変化の出た方が、改善していきます。耳鳴りの軽減は、この治療に適応できた方は容易ですが、消失というのは本質的に軽減と異なります。99%軽くなったからといっても、それは消失を意味しません。耳鳴りは、記憶として脳に焼き付いていますので、意識に上らなくなった時点で消えます。そのためには、気になる時間を減らすこと。治療医より一時的にでも改善できるという成功体験を持つこと。治療により、気にならない音質に変化させること。これしかございません。要するに、あなたの脳との戦いになります。その武器としての電気治療による心身医学療法があるのです。
当院では、治療成績についての評価は外国での発表をもって担保しております。それ故に、得られた結果の一部は毎年国際学会で発表させて頂きます。なお、まとめとしての数字であって、個人を特定させる情報は一切出しておりません。こうした点について疑問がおありでしたら、院長に直接お問い合わせくださるようお願い申し上げます。
耳鼻咽喉科
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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14:00~16:30
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【休診日】 水・土曜午後、日祝
サーモグラフィーで血流改善が示されます。 左は治療前の血流の悪い状態、右は改善した状態。耳・脳の血流改善を図るには、全身が変化しないと変わりません。ここに心身医学療法の利点があります。 |
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治療中、寝た状態を示す脳波です。 Aは治療前の脳波。上2つは眼球が動いていることを示す。Bは治療中の脳波。眼の動きも無くなり、波形も穏やかになっている。 患者様が、浅い眠りに入っていることを示す。気持ちが良いので寝入ったのです。当然治療後は耳鳴りは消失しております。 |
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電気治療による耳鳴治療。デジタルオーディオプレイヤーを用いたTRT療法による耳鳴治療。生活習慣病としての耳鳴であることから生活指導。